4
. 学校給食における
ポリカーボネート食器の使用について516番 小 川 泰 昭 1. 浜田市における地籍調査の推進について
2. 美川、三階間の連絡道について6 3番 牛 尾 博 美 1
. 救急体制について
2. 浜田市の活性化について(
コミュニティーエフエム放送について)7 8番 山 本 富 彦 1. 下水道の整備について
2. 公園のあるまちづくりについて813番 江 口 修 吾 1. 四年制大学開学へ向けての環境整備について
2
. 外国人漁業研修生受け入れ事業について
3
. テクノパークの整備、県西部新
産業支援センター整備の具体化について927番 花 手 政 勝 1. 浜田港に非核神戸港方式を
2. 松風園の生活について
3
. 公営住宅の改築について
4. 東公園の管理について1024番 遠 藤 公 輝 1
. 行財政計画の推進について
(1) 経済成長率の影響について
(2) 地方交付税について
(3) 民間委託の推進について
(4) 給料表の見直しについて
2
. 中心市街地再生への対策について
3
. 環境ホルモンから子供たちを守るための学校給食の
ポリカーボネート容器の切り替えについて1119番 土 井 博 1. 棚倉町との友好締結について(今後の進め方について)1221番 坂 田 幸 男 1
. マリン大橋と風力発電について1310番 藤 原 芳 男 1
. 債務負担行為と債務保証、損失補償について
2
. 浜田地方の景気浮揚対策について
3. 石見神楽の里浜田とまちづくりについて14 1番 川 神 裕 司 1
. 医療スタッフの育成支援について
(1)
浜田准看護婦学校に対する側面支援について
(2)
医療専門学校誘致の今後の方針について
2
. 市有財産の管理と有効活用について
(1) 市有地の売却について
(2) 元三和建設跡地の有効利用について
(3) 国府中学校、有福中学校の跡地利用について
3. 第3セクターの運営方針について
(1) 第3セクターの経営状況について
(2) 第3セクターの経営監視体制について
(3) 財政に対する影響について
(4) 今後の収支バランスの予測と対応の方針について1512番 徳 原 繁 一 1
. 防災計画について
(1) 防災意識の啓発について
(2) 防災協力について
(3) 活断層の調査について
2
. 少子化対策について
(1) 保育行政について ────────────────────────── 会 議 午前10時0分 開議
○議長(大屋俊弘君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ただいま出席議員は28名で議会は成立いたしております。 本日の議事日程は一般質問であります。 ~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(大屋俊弘君) これより一般質問を行います。 発言の順序は定められておりますので、順次発言を許可します。4番横田善雄君。 〔4番 横田善雄君 登壇〕
◆4番(横田善雄君) おはようございます。 今議会の一般質問には、私を含め15名の方が発言通告されております。2日間の日程で終わらせるのは大変だなと思っております。したがいまして、私は簡潔に質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 まず初めに、学校給食の
ポリカーボネート、
PC製食器使用についてお尋ねいたします。 8月27日の新聞で報道されました内容によりますと、
環境ホルモン、
内分泌撹乱化学物質が溶け出して人体に影響を与える可能性が指摘されております。この
ポリカーボネートには、生体の中に入ると女性ホルモンに似た働きをして雄の精子を減少させると言われる
ビスフェノールAが原料の一部として使用されており、一定の条件のもとでこれが溶け出しするとの研究報告もあり、ごく微量でも作用し動物実験では生殖への影響が指摘されております。 島根県内におきましても、既に広瀬町、温泉津町のように、このPC製食器を使用中止したところや切り替えを予定しているところがあると聞き及んでおります。 当市においては、米飯給食に伴い衝撃に強く軽量で見た目がきれいだということから、今年当初からPC製食器を使用されているとお聞きしていますが、このような新聞報道以後父兄の間に不安が高まりつつあります。このことについて何点か質問いたします。 1つ、切り替え以前は何製食器を使用していたのか。また、その食器がまだ保管してあるならば、そのものを使用したらよいと思いますがどうでしょうか。 2つ、PC食器に転換する時点、また新聞報道後県当局から何らかの指導がなされましたか。 3つ、浜田市としては今後どのような処置をとられますか、お尋ねいたします。 大きく2点目の
中心市街地活性化事業についてであります。 全国各地で市街地の空洞化が進む中、地域の創意工夫を生かしまちの再生を図る
中心市街地活性化法がことし7月24日に施行されたばかりであります。具体的には各自治体が
中心市街地活性化のため基本計画をまとめ、国がハード、ソフト両面でさまざまな整備事業を認定し支援することとなっています。既に松江市、出雲市の2つの自治体が
基本計画策定調査のための補助を受けると聞き及んでおります。当浜田市においても市の中心市街地であった新町、紺屋町、朝日町等は年々客足が少なくなり、空き店舗の増加等の空洞化が進み、何らかの対策をと市議会で何度か質問されております。残念ながらなかなかよい回答は得られておりません。せっかくよい法案ができましたので、当市としてもこれを利用しまちの再生を図られたらどうかと思いますが、市当局のお考えをお聞かせください。 大きな3点目の市道側溝、
側溝蓋掛け整備についてお尋ねします。 住みよい環境づくり、まちづくりとよく言われますが、生活に密着した道路網もその一つであると思います。中でも市道は市民の生活道路であります。 近年の市道改良や新しく建設された住宅団地内の道路は、側溝には蓋掛けが整備してあり、車両も歩行者も安全で安心して通行できるようになっております。市道で道幅が狭く、側溝はあるけど蓋がないところや蓋が何枚か壊れているところが多々見受けられます。このようなところで子供が側溝に落ちてけがをしたり、自転車に乗ったお年寄りが車を避けようとして側溝に落ちて骨折したとか、そうした事例を市民の方から何回かお聞きしております。 市道の維持管理が十分に行き届かぬほどの路線数、延長となっている現状は認識しております。市道管理者である市当局でこのような箇所は把握しておられると思います。 高齢社会が進む現在、安全に通行できる道づくり、環境づくりのためにも、こうした箇所を年次計画的に整備を進める必要があると思いますが、
市道維持整備に関するお考えをお尋ねいたします。 再質問はしないつもりでおりますので、明快な答弁をお願いいたします。
○議長(大屋俊弘君) 市長。 〔市長 宇津徹男君 登壇〕
◎市長(宇津徹男君) 4番
横田善雄議員のご質問にお答えいたします。 1番目の学校給食のPC、
ポリカーボネート製の食器使用については、担当の部長から答弁をいたします。 2番目の
中心市街地活性化事業についてお答えいたします。 浜田市発展の中で、中心市街地は文化、伝統を育み、社会活動を展開するまちの顔としてこれまで重要な役割を果たしてまいりました。 こうした中心市街地は、今後とも快適で利便性の高い生活空間として、また人、物、情報等の活発な交流による新たな経済活動の場として、豊かで活力ある地域社会の実現に大きく貢献することが期待されております。 しかしながら、中心の市街地は空洞化が進行しつつあり、その活性化は官民挙げて取り組む必要があります。国ではご指摘のように
中心市街地活性化について地域における創意工夫を生かしつつ、市街地の住環境改善と
商業活性化等関連施策を一体的に推進するため、11省庁が連携いたしまして
中心市街地活性化施策を策定されたところであります。 10月には、島根県により中心市街地における市街地の整備、改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律に関して説明会が開催されることになっております。浜田市といたしましても、これを受けまして現況実情調査を実施いたしまして、地域と連携を図りながら基本計画の策定等の取り組みについて検討してまいりたいと考えております。 3番目の市道の側溝、側溝の蓋掛け整備については、担当の部長から答弁をさせます。 しかしながら、横田議員ご指摘の問題は、私自身も日ごろ歩いておりましてよく感ずることでありまして、財政状況は厳しいわけでありますが、今議会でもそれの関連で、特にご指摘のようなお年寄りの、また子供たちの危険を及ぼすような箇所については最優先でそれらに対応しなければならない、そのように思っておるところでありまして、今後年次計画を策定いたしまして、先ほどご指摘のありましたことについて、来年度以降に向けて積極的に取り組んでまいりたいと、そのように思っておりますので、よろしくご指導のほどお願いします。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 教育部長。
◎教育部長(宅間雅照君) 1番目の学校給食の
ポリカーボネート使用についてでございます。 ご指摘のように、新聞報道等で学校給食の食器問題が大きく報じられております。ご指摘の
ポリカーボネートの原料は炭酸ガスと
ビスフェノールAでできているものであります。その利用範囲も身近な家庭生活の弁当箱、哺乳瓶、食器をはじめ多方面にわたって使われております。その製品の数は1,000万種とも言われております。この
ポリカーボネート製品から
ビスフェノールAが一定の条件のもとで溶出し、私たちの体に影響を与えると言われております。 厚生省の食品衛生法の
ビスフェノールAの溶出基準値は2.5ppm以下と規定をされております。浜田市の使用しております給食食器はこの基準をクリアをしたものであります。 ご承知のように、本年4月から週3回の米飯給食を実施するに当たりまして、現在の施設で対応できるもの、そして熱の伝わりにくいものまたは堅牢性の高いもの、こういったものを
保護者の意見を聞きながら、現在の
ポリカーボネート製食器を導入したものであります。 それでは、議員のご質問に沿って逐次お答えをいたします。 1点目の、今までは何製の食器を使用していたのか、また今その食器はどうしているのかということでございますが、これまで使用しておりました食器、これは
アルマイト製の食器でございますが、この食器につきましては、従来同様汁茶碗やおかず入れなどに使用しております。 次に、
ポリカーボネート製食器に転換する時点、また新聞報道後における県当局からの指導の有無でございますけれども、県当局からの指導はございませんでした。 また、浜田市としての今後の対応でございますけれども、厚生省の判断におきましては問題はないとしておりますので、市といたしましては当面は現行のままで実施をしたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(大屋俊弘君) 建設部長。
◎建設部長(濱岡靖昭君) 3番目の市道側溝、
側溝蓋掛け整備についてお答えいたします。 市道は市民に密着した生活道でありまして、市民の皆さんの安全な通行の確保に市も努めているところでございます。 市道の路線数で言いますと1,325路線、総延長で約527キロメートルございまして、維持管理がなかなか行き届かないの実情でございます。 しかし、地域や町内単位での一斉清掃による溝掃除や道路の草刈り奉仕また個々の奉仕によりまして、住みよい地域環境、安全な道路環境が保たれていることも申し上げておきたいと思います。市民のご理解とご協力に心から感謝申し上げます。 ご質問の崩れた側溝や側溝蓋設置の整備についてでございますが、補修箇所や整備要望につきましては、市の
道路パトロールなどにより把握を行っておりますが、地域の現状を一番よく知られている町内会長さんや嘱託員さんをはじめ多くの皆様からの連絡や要望により把握をしているところでございます。 特に、近年は側溝蓋の設置要望が増えておりまして、要望箇所の現地調査を行い、危険な箇所につきましては早急に対応するようにしております。 また、側溝蓋がないところでは連続して側溝整備の要望も増えておりまして、年次計画を立て整備を図ってまいりたいと考えております。 整備方針としましては、先ほど市長が申されましたように、身体障害者、児童、高齢者に優しい道づくりを考え、歩行者の安全確保を重点に進めてまいりたいと考えております。
○議長(大屋俊弘君) 4番横田善雄君。
◆4番(横田善雄君) 懇切丁寧なご答弁をいただきましてありがとうございます。 1点だけ再質問いたします。PC製食器の今後の対応についてであります。 今後文部省、厚生省等が調査研究をすると聞いております。そこで疑わしいと判断が出た場合には市としてどう対応されますかお尋ねいたします。 2点目の
中心市街地事業についてでございますが、10月に県より説明会を受け、実情調査を実施して基本計画の取り組みに入りたいと、検討していくとお聞きしました。平成12年には四年制大学も開学することでありますので、市が指導的立場で商工会議所、商店街の意見を集約し、浜田市発展のためぜひとも早期実現を目指して基本計画に取り組んでいただくことをお願いしておきます。 3点目の市道の
側溝蓋掛け整備についてでございますが、このことは市道で駐車違反、無謀運転者が多い時代、安心して通行できないのが現状でありまして、
側溝蓋設置要望が増えるのも当然だと思います。年次計画を立てて整備をするということでありますので、よろしくお願いいたします。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 教育部長。
◎教育部長(宅間雅照君) 4番議員さんの再質問にお答えいたします。 疑わしい調査結果が出た場合でありますけれども、そのときには切り替えを踏まえまして関係課と協議をいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(大屋俊弘君) 市長。 〔市長 宇津徹男君 登壇〕
◎市長(宇津徹男君) 横田議員さんの再質問にお答えいたします
。 中心市街地活性化事業につきましてでございます。先ほどもあれでも入れなきゃいけないなと思いましたのは、先ほど再質問でおっしゃいました県立大学、四年制移管がちょうど再来年からであります。再来年は1年生が入ってくる。最終的には5年後に四年制の学生約800人余が出そろうわけであります。さりとて、5年もあるからと言うんではないんですが、やはりこの大学ができるということになりますと、大学生がたくさん全国からおいでになりますが、それにふさわしい中心市街地をつくっておかなければならない、そのように考えております。そういう意味におきましても、この法律が施行されましたのも何かの縁だと思いまして、既に松江、出雲市では先行してやっておられますが、何とか浜田でもその法律の趣旨に沿うようなことで、何とかこの浜田の商店街の方にも参画していただけるような、そういう方途というものを商工会議所も中心になって、行政一緒になって取り組み、先ほどおっしゃいましたような形で学生さんに喜んでもらえる、そういうまちにしなければならない。現状のままでの新町、紺屋町ではやはりよくないと、そのように思っておりまして、今後商店街と一緒になって活性化につながるように取り組んでまいりたいと、そのように思っております。よろしくご指導のほどお願いします。
○議長(大屋俊弘君) 2番江角敏和君。 〔2番 江角敏和君 登壇〕
◆2番(江角敏和君) おはようございます。 既に通告をしております大きくは2項目について質問をいたします。市長はじめ執行部の皆さんの前進的な答弁を期待し、早速1項目目の旧
国鉄今福線建設中止用地等の管理と用途についての質問に入りたいと思います。 この質問をします旧国鉄の今福線は、山陰と山陽との陰陽を結ぶ連絡線として、区間は広島から可部そして三段峡を結ぶ現在の可部線と波佐、今福、下府、浜田間の広浜線の山陰側として計画をされ、着工は1936年、昭和11年9月より4工区に分けて工事が進められました。 しかし、1937年の日中戦争から1939年第二次世界大戦の影響により鋼材等の軌道材料の入手が困難となり、1940年、昭和15年9月開通を目前に工事が中止をされたようです。 そして、戦後を経まして1968年、昭和43年5月にルート変更が行われ、下府─今福間を浜田─今福間として、翌年の1969年、昭和44年から新ルートによる工事が着手されました。 計画としては昭和60年以降三段峡─波佐間、70年度に波佐─浜田間となっておりましたが、またも中止となり現在の状況に至ったわけであります。 その結果、ルート変更前の下府─今福間約16キロのうち佐野付近までの約11キロメートルを1974年、昭和49年に浜田市へ道路敷として、当時1,000万円で売却されたようであります。 そこで1点目の質問ですが、ことしの春にはこの今福線の残っている鉄道用地を
国鉄清算事業団から浜田市へ移管されたように聞いておりますが、その経緯と新旧ルートのどの区間でどのくらいの土地、距離を移管されたのかお聞きしたいと思います。 2点目の安全対策についてですが、旧ルートでは下府─佐野付近までの間、既に道路として使用されている隧道がありますが、使用されてない隧道や下府川の上流、宇野町、宇津井町にも橋脚が残っております。河川の中の橋脚もありますので、この隧道や橋脚の管理の所管と安全対策についてお伺いをいたします。 冒頭に申し上げました工事の中止が1940年の昭和15年ですから、建造されて約60年近くの年数が経過しているわけですが、今後撤去か放置か保存か、いずれの考えを持っておられるのかをお伺いをいたします。 3点目の今後の用途についてですが、宇津井の隧道や佐野から金城に抜ける用地などは、整備すれば道路や遊歩道としても使用できるのではないかと思われますが、利用価値があるのかという関係もありますので、今後の方向についてどう考えておられるのかお伺いをしておきます。 また、宇野町に残る3本が並ぶ可動陸橋、河川の中ではない橋脚が残っております。角柱あり円柱ありで雄壮な姿を残しております。説明を加えた看板や柵を設置するなど、ちょっとした史跡公園として活用してはどうでしょうか。 さらに、現在の下府駅東、山側からスタートするこの旧
今福線軌道用地は、市道としても使用されているわけですが、開通目前に日中戦争や世界大戦に影響されて廃線となった歴史を知らしめる道路、隧道にも看板を設置するなど、その歴史を後世に伝えていくことは大切なことではないかと思いますが、市長はどうお考えでしょうか。 次に、2項目めの浜田港
臨海拠点地区の整備と防犯対策についての質問に移ります。 私は5万トンバースを軸とする浜田港は浜田市の大きな宝であると思っております。1項目目に質問をいたしました陰陽を結ぶ鉄道建設が当時必要性がありながら建設中止となったという歴史的な経緯や、この浜田港の存在があったからこそ全国でもいち早く陰陽を結ぶ高速道路が開通したのではないかと理解している一人です。 将来にわたって江津道路による浜田東─仮称ですけれども東インターがレジャー地域への玄関とすれば、浜田港は将来建設されるであろう益田道の
浜田西インターとして国際浜田港の玄関となるのがこの地域であると言えます。 この位置づけは浜田の将来を標榜する上で決して小さくないかぎを握っている地域だと思います。3万トンバースを経て5万トンバースを整えることになる浜田港はより外国との貿易、観光の基点として浜田市にとっては一番多くの外国人が直接入出国する地域となると言えます。 そこで1点目の質問ですが、昨年示された第9次浜田港港湾計画及び
臨海拠点地区の整備の進捗状況と将来の見通しについてまずお伺いをいたします。 2点目に、この浜田港のバース建設が進められている中で、ロシアの貨客船の定期的な入港など、国際港浜田として着実に一歩ずつ前進しているように思います。それに伴って貨客船で入港したロシアの乗客と小学生との交流やロシア語講座の解説、そして以前に質問をして一部実現を見ましたバス停のローマ字表示等々、国際化浜田のまちと人づくりも着実に関係箇所への働きかけと努力によって前に向かっていると思います。しかし一方で、集団密入国、窃盗といった事件も発生してきているのも現実の傾向であります。 浜田市の国際化の進行に比例してこうした事件も増える傾向にあると思いますが、市に関係する近年の密航や窃盗等の発生状況についてお伺いをいたします。 3点目の交流の推進と防犯対策についての質問ですけれども、ことし7月30日福井岸壁に入港していた貨客船の男性乗客2名が、近くの船泊まりに陸揚げされていた漁船から船外機5台を盗むという窃盗事件が起こりました。警察の熱田、長浜駐在所が発行しておられる公報でこの事件の紹介とロシアの習慣として以下のように紹介をされておりました。その部分を読んで見ます。「聞くところによると、ロシアでは屋外に置いてあるものは要らないものとの考えのようですので、必要なものはなるべく屋内か人目につかないところに置くことに心がけましょう」云々と地域住民へ注意を促されております。こうした習慣が事実とすれば、ロシアをはじめ諸外国と日本のお互いの習慣を認識し合うことが足りないということであり、外国の習慣を知り日本の習慣を知らせる、またはあいさつ程度の単語を覚えるための初歩的な周知徹底や交流が犯罪を起こさせない第一歩ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 特にこの貨物船や貨客船が入港する長浜、熱田地区では、乗船客や船員が徒歩や自転車で夜遅くまで行き来したりすることもあることから、地域住民は外国船が入っていることがわかっているときには、以前から自転車やタイヤなどの盗難があったこともあって自転車を目立たないところへ入れておくようにといった家族での会話や、商店を営んでおられる方も常に心配や注意をされておられるのが現状であります。 私は以前の一般質問で外国船の入港については、事前に入港する船籍情報を公報で定期的に市民に知らせるということが必要ではないかということを提言したことがありますが、昨今の事件が増える傾向の中で、港湾関係機関、警察、行政、地域住民等が連携を取って防犯に努めるため、このような考えに立った周知徹底について市はどのように考えておられるのか。また、国際化の進行に比例して犯罪の増加も予想されることから、まさに水際で犯罪を防ぐことが重要だと思っております。 市民の不安解消と安全確保に向けて、この地域への原井、福井付近へも警察の派出所等を配置してもらうよう関係箇所へ働きかけることについての考えをお伺いして、壇上からの質問を終わります。
○議長(大屋俊弘君) 市長。 〔市長 宇津徹男君 登壇〕
◎市長(宇津徹男君) 2番江角敏和議員のご質問にお答えいたします。 1番目の旧国鉄今福線の
建設中止用地等の管理と用途についてであります。 この今福線は陰陽の連絡鉄道として、古くは明治30年代より商業、軍事上の目的を持って計画検討がなされ、ご質問にありましたように1936年、昭和11年に着工され工事が進められたところであります。 しかしながら、この間敗戦による経済復興最優先、交通環境の変化等により日の目を見ることができず今日に至っております。 この用地等の取得につきましては、浜田市側分を昭和49年、平成元年、平成10年の3回に分けてすべて取得が完了いたしております。当面は安全対策等を講じながら市民の方々のご意見、ご要望等を勘案し、今後の利活用を検討することといたしております。 ご教示いただきました橋脚等の建造物につきましては、浜田市の歴史としてまた日本の時代背景を示すあかしとして紹介し、後世に伝えていくことは大切なことであろうと考えております。しかしながら、現段階ではご意見として受けとめさしていただき、今後検討さしていただきたいと思います。詳細につきましては、担当部長から答弁いたします。 次に、2番目の浜田港臨海拠点地域の整備と防犯対策についてであります。 1点目の
拠点地区整備の進捗状況と見通し及び2点目の密航及び窃盗等の
事件発生状況については、それぞれ担当部長から答弁いたします。 3点目の交流の推進と防犯対策についてお答えいたします。 外国船の入港に伴います外国人による窃盗事案等が発生しております。今後浜田港を貿易港としてさらに発展さしていくためには防犯対策は重要な課題であると認識しております。 地域住民が安心して過ごせるよう、警察はじめ関係機関と連携を図りながら取り組んでまいりたいと思います。 また、先ほどご指摘ありましたようなお互いの国の習慣をお互いが知らしめ合うという、このことは国際交流を進める上においても重要な方向ではないかと、そのように思っておりまして、今後そういう面でもそのことはきちっと取り入れていかなければならないことではないかと、そのように思っておるところであります。詳細につきましては、担当の部長から答弁いたします。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 総務部長。
◎総務部長(小谷典弘君) 1番目の旧
国鉄今福線建設中止用地等の管理と用途につきましてお答えをいたしたいと思います。 まず初めに、経過についてご説明を申し上げます。 昭和44年に浜田駅を基点とする新ルート、浜田─今福間の工事着手に伴いまして、不用となりました下府町、上府町、宇野町、大金町、宇津井町、佐野町地内に至ります用地区間1万860メートルございます。面積は15万1,108.14平米でございまして、これにつきましては売買代金1,003万2,224円で、昭和49年5月30日に日本国有鉄道から浜田市が取得をいたしております。この1万860メートル区間には橋梁が13か所、管渠等12か所、隧道11か所が含まれておりまして、構造物の撤去費、補修費等を相殺しまして、先ほど申し上げました取得金額となっているところでございます。 また、平成元年3月23日には佐野町地内主要地方道浜田八重可部線から金城町方面に延長1.3キロメートル、面積では2万1,471.42平米ほか、橋梁1か所、管渠等5か所を含めまして買収金額485万5,682円で取得をいたしております。 次に、1点目のご質問にもございます旧今福線用地は本年7月3日佐野町地内、旧今福線と新ルートが重複する部分約480メートル、面積では9,603.02平米を日本国有鉄道清算事業団と譲渡契約を行いまして浜田市に所有権移転がなされております。 ご質問にありますこのたび取得した部分は金城町との接続部分で、金城町は既に購入済みでございます。浜田市としても早急に購入してほしいというふうな
国鉄清算事業団からの強い要望もございまして、このたび取得をいたしたものでございます。 2点目の安全対策でございますが、ご質問のとおり取得に当たり橋脚の撤去費や隧道の補修費は相殺されておりまして浜田市管理となっております。建造されましてから半世紀を経過し、障害となるものにつきましては既に撤去し利用いたしておりますが、今後さらに危険なものにつきましては用途に応じて補修を行う考えであります。 3点目の今後の用途でございますが、本来路線として連続したものであり、金城町とも接続し、当面はそうした特殊性を利用することも考えられるところでありまして、金城町におきましては既に道路として整備をされております。浜田市におきましても道路として利用できる部分については既に活用しているところでございますが、金城町まで連絡するには多額の整備費用が必要となります。このためその実現には現段階では困難でございます。 先ほど市長から答弁をいたしましたように、当面は安全策を講じながら広く住民の方のご意見、ご要望等もお聞きをいたしまして、今後の利活用を検討することといたしております。以上でございます。
○議長(大屋俊弘君) 建設部長。
◎建設部長(濱岡靖昭君) 2点目の2番目の1点目、
拠点地区整備の進捗状況と見通しについてお答えいたします。 第9次浜田港港湾整備計画は、平成8年度から14年度までの7か年で実施されます。今年度事業といたしましては、まず福井地区の整備でありますが、運輸省、これは直轄事業でございますが5万トン岸壁の上部工、いわゆるマイナス14メートルで280メートル、それから泊地のマイナス12メートルまでの浚渫、これを7ヘクタール浚渫されます。また、新北防波堤予定地の測量調査設計、漁業補償算定のための漁業実態調査を実施されます。いわゆる新北防波堤につきましては400メートルございます。 一方、島根県では5,000トン岸壁の上部工、これはマイナス7.5メートルの130メートルでございます。さらに、内防波堤の、100メートルございますが、ケーソン及び消波ブロックの据えつけ、さらに事業用地、これは15ヘクタールでございますが埋め立てを実施し、平成11年秋には3万トンバースとして暫定供用されます。さらに、平成12年度以降マイナス14メートルの浚渫を実施する予定でありまして、浜田市といたしましては5万トンバースの早期完成に向け引き続き国・県に要望してまいりたいと考えております。 また、荷役機械につきましては、島根県が多目的に使用できるクレーンを今年度発注されまして、平成11年秋には完成の予定であります。 次に、長浜地区の整備でありますが、危険物取扱施設である荷揚げ施設は平成8年度に移転されております。平成9年度からは島根県が長浜地区再開発計画として実施中でありまして、建物移転、除去等を実施しております。今年度も引き続き建物調査移転等を行う予定です。浜田港
臨海拠点地区の整備につきましては平成8年9月策定の浜田益田地方拠点都市地域基本計画に盛り込まれておりまして、港湾関連官公庁、関連事業所などの施設の集約化、危険物施設や水面貯木場などの移転、複合型施設「浜田国際ポートメッセ」の整備、熱田地区における内貿ユニットロード、多目的埠頭の整備等は実施すべき事業として上げられております。 複合型施設の浜田国際ポートメッセの整備につきましては、浜田市の検討課題となっております。今後検討してまいりたいと考えております。その他の事業につきましては、浜田港港湾計画の改訂計画に盛り込まれるよう要望してきたところでございますが、残念ながら一部は平成9年3月の改訂計画に盛り込まれませんでした。この一部と申しますと、港湾関連官公庁、それから関連事業所などの施設の集約化、これは入っておりますが、あと内貿ユニットロード、多目的埠頭の整備等は改訂には盛り込まれておりません。この改訂計画につきましては、取扱貨物量は180万トンとされておりまして、3万トンバースの暫定供用後の利用促進により取扱貨物量が増加すれば新たな港湾計画の改訂が予想されますので、このため利用促進を図りながら早期に港湾計画へ盛り込まれ整備計画として実施されるよう、今後国・県当局に引き続き要望してまいります。
○議長(大屋俊弘君) 経済部長。
◎経済部長(信田久樹君) 2番目の2点目。密航及び窃盗等の
事件発生状況についてでございますが、浜田港に入港した船舶に係る事案の発生状況といたしまして、警察に通報のあったものでは本年4月のロシア貨客船での乗客による密航事案1件、本年7月の船外地窃盗事案をはじめ万引き等6件、船外飲酒による騒動1件となっております。 3点目の交流の推進と防犯対策についてでございますが、ご指摘のように諸外国と日本双方の習慣を知ることや交流を進めることが犯罪を防止する第一歩と考えます。現在船舶代理店において船長に乗組員への上陸中の注意事項の遵守に係る確認書を提出を求めております。また浜田港振興会では、乗組員へ地域住民の生活上の習慣を尊重し防犯の旨を記した啓発チラシを配付いたしております。今後は警察、島根県や島根国際センター等関係機関と連携を図りながら対応について検討をいたしてまいりたいと考えております。 また外国船の入港情報の周知徹底でございますが、現状では船舶代理店から入港通報として入国管理事務所、税関、海上保安部、浜田警察署に周知されております。またロシア貨客船では中古車販売業者が商店街やスーパー等乗組員が利用する施設に連絡し、犯罪等の防止に努めております。しかしながら、住民への周知につきましては不定期船という性格から入港予定日の特定が困難なこともありまして、その方法が難しいかと考えております。 次に、原井、福井地区への警察派出所の配置でございますが、現状の同地区での船舶入港状況では難しいと聞いております。今後港の整備の進捗とともに利用状況を考慮しながら必要に応じて要望を出してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 2番江角敏和君。
◆2番(江角敏和君) ありがとうございました。できるだけ再々質問は控えたいと思っておりますので、再質問の中での答弁をよろしくお願いしたいと思います。 1項目めの旧今福線用地の市への移管状況についてですが、詳しく説明していただきましてよくわかりました。少しわからない点なんですが、聞いてみたい点は、もともと地権者、用地を持っておられた方はやはり今福線鉄道が通るということでいわゆる売却された方もあるだろうし、それから無償で提供されたような方もいらっしゃるんじゃないかと思うわけです。そうした場合に、その用地がすべて市の方に3回4回に分けて移管をされた中で、そうした方への説明というようなものは少し必要なんじゃないかなというふうに思いますけれども、いらっしゃらないかもよくわかりませんが、こういう点について市の方ではどういう考え方を持っておられるのか1点聞いてみたいと思います。 それから安全対策の関係ですけれども、河川内の橋脚は現在であるならば河川法によって工事を中止した段階で撤去を命ずるということになるだろうと思います。下府川は二級河川ですから県知事の管理、管理者ということになるだろうと思います。しかし先ほど冒頭話しました戦前戦中中止になったことでありまして、そうした法が整備されていなかったかもわかりませんので、その後のこうした市の方に移管をされた中で撤去する必要があるのであれば、県の方とも少し協議しながら整理をしていく必要もあるんじゃないかと。これは私なりに思うんですけれども、どういうように考えておられるかと思います。聞いておきたいと思います。 基本的にはやはり河川の中にああした橋脚が残っておるということは防災上も本当は好ましくないんじゃないかというふうに考えますけれども、その点についてもどういうお考えかお聞きしたいと思います。 それから今後の用途の関係で、これも答弁いただきました。私も先般現地の方に、特に佐野から金城に抜けますところへ行ってみました。トンネルが300メートルぐらいあるじゃないか、中は歩いてないわけですが、かなり長いトンネルが残っております。非常にもったいないなあという感じはしましたし、それからトンネルまでの前付近まで来ますと、これも少し話しておられました、答弁でふれられました旧ルートの橋脚とそれから新ルートの橋が残っております。 旧ルートの方の橋脚は長崎の眼鏡橋のような非常に珍しいなあと思って見ましたし、それから橋の下を見ますと非常に、下府川の上流に当たるわけですが、非常にちょっとした渓谷で風光明媚なところだなあというふうに感じました。遊ばせておくにはもったいないなあと。道路として使用するならば1車線しかありませんし、金城との関係もありますからなかなか利用度の問題としては難しいかなあと思いますが、実際にそこまでの敷地が軌道敷が残っておるわけですので、もっと有効的に、これはあまり金のかからないことだと思いますので、市長も大変お忙しいところだと思いますが、暇があるときには一回ちょっと行って見られれば言葉で言うよりよくその景観というのはわかってもらえるんじゃないかと思いますけれども。 これは私の意見や要望ということじゃなしに、また地元の方の意見もありますでしょうし、せっかく移管された用地であるとすれば有効にそういうような形で活用されたらどうかなあと。検討以上の答弁があればお伺いしてみたいと思います。 それから史跡公園、看板設置の関係ですけれども、これも意見として検討していただくということですので、余り多くは言いませんけれども、昨日私も長浜地区の敬老会の方に出席をさせていただきました。そこで小学生の女の子がご年輩の方に対してお祝いの言葉を述べました。その中で、お年寄りを敬うということで一つの例として、自分のおばあちゃんのことを例を挙げながら話されたわけです。その内容といいますのは、ちょうどこの今福線のトンネルのことだと思うんですけれども、このトンネルを車で通ったときに非常に狭いトンネルだということで不思議だなあと思っておりましたところ、おばあちゃんがこれは昔鉄道として使うためのトンネルで戦争があって中止になったんだよということを教えてくれたと。おばあちゃんはよくものを知っているなあと。本当に偉いなあと思ったということで、お年寄りを敬う言葉としてきのう話されたわけです、たまたま。そういう意味で、やっぱりお年寄りに聞かなければこうしたことがわからない。道路にも隧道にも橋脚にもそうした歴史が記されてないわけですので、これはそう金のかかる問題でもこれはないと思います。ぜひとも検討していただきたいということで再度伺っておきたいと思います。 それから、港湾の関係についてですけれども、丁寧に答弁いただきましてありがとうございました。1点だけお伺いしたいと思うんですけれども。 そうして答弁ありましたような形で5万トンバースに向けての工事は進んでいく。そうした中で、バースが来年度3万トンバースとして供用開始をされるということになります。そうすると福井岸壁での木材の積みおろし、おろす方ですけれども、そういったものが始まってくるんじゃないかと思うんです。よくわかりませんこれは私も。そうするとトラックで木材を運ぶということが起こってくると思うんですが、そうしますと現在の、あれは臨港1号線になるんでしょうか、そこを使用することになりますとやっぱり9号線に出まして、これはバイパスの手前の浜田寄りの9号線に出てまいります。そこから信号ありませんので西に向かうということは非常に難しいなあと。また、市内を走るのもちょっと大型トラックとしては望ましくないなあというふうに思いますけれども。そうしたことが起こってくるというふうに見込まれるのであれば当面信号の設置等々考えていかなければならないことじゃないかなあというふうに思いますけれども、今回は、将来は取りつけ道路が美都線にかけてできるという話も聞いてはおりますが、とても11年度に間に合うような内容でもございませんので、そういった信号機の点等々何か対処を考えておられるのかということについて再質問しておきたいと思います。 防犯対策の関係ですけれども、やはり非常に頻繁に起こっておりまして事件としては上がらないような内容も何件かあるというふうに伺っております。例えば、ロシアの貨客船にミャンマー人が潜入をして密入国しようとしたことが海上の船上の中で発覚をして、わざわざまた釜山港へ引き返していくというようなことがあったというようなことも聞いておりますし、先ほどありましたように市内のスーパー等でも犯罪が起こっております。どうしても船が着く近くでのそういった事件あるいは未遂というようなものが多く起こっておりまして、実は一昨日もそうした窃盗というようなことが起こっておるというふうに私は聞いたわけです。貨客船の場合はタラップを船長の好意もあって非常にしっかりさえておられまして、10時にはタラップを上げて10時に帰ってこなければ上がれない、船内には入れないように努力をされておられるようですけれども、この前の船外機はタラップが上がった中で海の方におりてからそういうことを行ったというふうに聞いておりますが、長浜を中心にして入ります貨物船の方はそうした10時までとかというようなことがありませんで、24時間自由に出入りができるわけでして、この夏にも非常に大声、飲酒等で騒動があったというふうに聞いております。 そういう意味で地元の方は非常にやっぱり心配をしておられますし、長い歴史がありますので自分で防犯として努力はされておりますけれども、非常に最近またそういうことが増えてきておる中で、やっぱり船を見てもどこの船かわかりませんし、船が入っているということも見えない地区におられる方もおります。聞くところによりますと、警察の派出所等では既に港湾関係のところに連絡を取れば、いついつ船が入ってくるということは事前に入手されておりまして、やはり事前のどこの船がいつ入ってくるかということは、容易に入手できるんじゃないかと思います。それをやはり事前に知ることによってさらに防犯に対する意識や地域の人にも啓発されますし、また同時に幾ら浜田港に船が入ってくるかということを知らしめる、市民に知っていただくということは、やっぱり国際交流を進めていく、あるいは世界に開かれたまちづくり、自治大臣賞を受けた市としても非常に有効なことではないかというふうに思いますので、この点は強く防犯対策も含めて月2回の広報の中ですればできることだと思いますので、再度ご意見伺っておきたいと思います。以上、再質問とします。
○議長(大屋俊弘君) 総務部長。
◎総務部長(小谷典弘君) 旧今福線の関係につきましてお答えをいたしたいと思います。 まず1つはもともとの地権者、これは鉄道をつくるからということで当時売却をされたりあるいは無償で譲渡されたんではないかということでございますが、そうした人たちに市が取得したことによっての説明が必要ではないかと、こういうお尋ねでございます。 先ほども申し上げましたように、明治30年代からこの計画がなされまして以後昭和15年以降いろいろ取り組みがされてきた経過がございます。当時土地を求める場合あるいは譲渡契約をする場合にどうした契約になっていたかと、ここが一つのポイントになろうかと思います。通常土地等の契約をします場合、他に転売をする場合は元の地権者に優先的にお返しをするとか売却をするとか、こういったような契約も場合によっては入ります。そうしたことがされたかどうかということも確認ができません。非常に古いものでありまして、その地権者を特定をしていくことやあるいはそうした契約を確認をすると、こういうことになりますと膨大な作業が求められるわけでありまして、非常に現段階では難しいんではないかとこのようにも思っているところでございます。ただ、先ほども申し上げましたように、市が計画的にここを何か利用するということになれば、周辺の地権者の方も含めまして地元の皆さん方といろいろとまたご相談を申し上げることがあるんではなかろうかと、このように思っているところでございます。 それから2番目の安全対策の問題で、河川法によって撤去が命ぜられるのではないかとこういったようなご指摘でございますが、下府川の河川改良に伴いまして撤去すべきものは撤去してきておりますけれどもなお残っておりますし、ご指摘のように防災上問題になる分もあるのではないかと、これもそういうふうに思われるものも現実にはあると考えております。したがいまして、先ほどご答弁でも申し上げましたが直ちに問題が出てくるものについては当面補修で対応すると。そして撤去すべき必要が生じたものについてはそうした撤去も今後考えていかなければならないと、こういう考え方に立っておりますので、ご理解賜りたいと思います。 それから今後の用途の問題でございます。佐野町と金城町を結ぶところへ長いトンネルがございます。この利用も一時検討したことは、実は金城の方からも道路で浜田市と結ぶようなことはできないかというような話もございまして。金城町の方では既に道路として整備をされているわけでありますが。問題はこのトンネルを利用するということになれば、これもう古いものでありますから、以前も建設省の方からトンネル等の調査がございまして、このトンネルが本当に安全かどうかということを確かめるためにはかなりの調査も必要であります。またその道路が本当に有効的に活用できるかどうかということもいろいろまた検討しなければなりませんし、直ちに今そこをやるということも非常に難しいというふうに思っておりまして、現段階では先ほども申し上げましたように、財政的に問題もございまして、非常に困難であるということしか申し上げることができません。 ただ、渓谷が風光明媚であって遊ばせるのはもったいないということもございますので、十分現地等調査しながら今後検討してまいりたいというふうに考えております。それから、史跡公園の問題でございます。金が余りかからないんだからということもございますが、市長も答弁いたしましたように、ご意見としてきょうの段階では受けとめさせていただきまして、先ほどの調査にあわせまして検討させていただくということでお答え申し上げておきたいと思います。以上でございます。
○議長(大屋俊弘君) 建設部長。
◎建設部長(濱岡靖昭君) 交通安全対策がどうなっているかということにつきましてお答えします。 木材の輸入にかかわらず他の輸入品の運搬につきましても需要上の面から交通安全の確保につきましては非常に重要でありまして、今後浜田港管理事務所等と十分協議いたしまして安全確保に努めてまいりたいと考えております。
○議長(大屋俊弘君) 経済部長。
◎経済部長(信田久樹君) 防犯。船舶の関係ですが、防犯対策でございますが、先ほど私は不定期ということで非常に周知が難しいと申し上げましたが、事前に早くからわかるものにつきましては、浜田港の代理店とも協議をしながらできるだけ期待に応えられるように努めていきたいと思っております。 また一方では、いろんなチラシも浜田港振興会では配付をいたしておりますが、要はそうした外国人の皆さん方が非常にそうしたような起こすケースが多いというんでなくて、一つの市民意識として共生できる地域社会というものを目指していかなきゃいかんというようにも思っておりますので、そうした両面から住民の皆さん方にもいろんな周知をしてまいりたいというように思います。
○議長(大屋俊弘君) この際、暫時休憩いたします。 午前11時6分 休憩 午前11時20分 再開
○議長(大屋俊弘君) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。7番佐々木喜久君。 〔7番 佐々木喜久君 登壇〕
◆7番(佐々木喜久君) おはようございます。既に通告をしております2つの問題について質問をさせていただきます。 まず1点目の国府海水浴場周辺のごみ問題についてでございます。 昨今環境問題が厳しく問われている中で特にごみ問題は今や大きな社会問題となっているところでございます。また最近は観光地や公共施設の利用者また観光客等も年々増大し、その反面非常に残念ながら利用者たちのマナーの低下が顕著に見られるところでございます。したがいまして、管理をされる方は、また地元関係者は大変に苦慮され、行楽地にはごみはつきものとはいえどもその実態は極めて深刻な問題となっております。今年も天候に恵まれ各地ともに行楽客は大変なにぎわいでございました。国府海水浴場も近年になくにぎわい7月18日から8月末までの期間中、約11万5,000人余りの人出となっております。その間のごみの量は昨年の約17トンから本年は27トンの大量のごみが収集されておるところでございます。その収集作業に当たる国府を中心とした市内のボランティア等の各種団体が15団体あり、定期的に清掃活動に出動されております。 私事でまことに恐縮でございますが、私たちもあるグループのメンバー20名で8月2日日曜日早朝6時から午前中にかけて一斉にごみ収集を行いました。大変な人や車で非常ににぎわっておりましたし、ちょうど私どもが行ったころは朝のキャンプの人たちの朝食の時間でございました。そのごみの山は手の施しようのないくらいで日々清掃に携わられている関係者の皆さんのご苦労を改めて再認識した次第でございます。仮ステーションに設置してあるかごや国府商工会で事前に配られているごみ袋は分別が全然なされておらず、ただその周りに次々と投げ捨ててあってまるでごみの山。またそれとは別に車の陰やあるいは植木の間また塀の周り等々にも大変なごみの山があり、その中で食べ残した魚や肉あるいは野菜や果物などのいわゆる残飯がたくさん放置してあります。それにはハチやハエが黒だかりになり大変な光景でございました。また砂浜には夜間に打ち上げた花火の小さな竹の棒が一面に立ち並び、到底素足では歩けないような非常に危険な惨憺たる状況でございました。 私たちの清掃作業の姿を見て一緒に作業を手伝ってくれた40歳くらいの広島県の非常に美しい一人の女性の方でございましたが、その方の話では「ほとんどが見た限り広島の人ばかりだ」と、「同じ広島県人としてこのマナーの悪さにもう恥ずかしくて、恥ずかしくてたまりません。また清掃してくださる皆さんに本当に申しわけない」と、このような言葉も聞かされました。そして、「広島に帰って行政をはじめ関係機関に必ずこの様子を訴えます」、このようなことも聞きまして、このような心の美しい方もいらっしゃるんだと私たちもその姿を見ながら炎天下の作業ではございましたけども、大きな心の励みになったわけでございます。 それでは、3点ほど質問させていただきます。 このような実態に対し地元商工会等ではチラシを配ったり、いろいろな対策を講じていらっしゃいます。しかし、観光客のマナー、モラルの低下に対して、またその対策に対してのお考えを市長はじめ担当部署にお伺いをいたします。 次の2点目としては、私も8月2日以来毎週日曜日に朝様子を見に行きました。そして地域地元周辺を回りながら地域の地元の皆さんとの交流も図り、声もあちこちで聞かせていただきました。その中で特に昔は薪なんかも盗まれておったけども、二、三年前までは。今はそういうことは全然ないけども、非常に困っているのは花火が深夜12時あるいは1時2時ごろまで大変大きな音を立てて打ち上げられると。あるいはまた、暴走族は毎日じゃございませんけども、暴走族の非常にけたたましい騒音で睡眠不足となって、中にはノイローゼになって病院通いをされている、そういったお年寄りの方もいらっしゃいました。そういった地域周辺の人たちの苦情もありますので、その対策についてどのようなご見解をお持ちでしょうか。お伺いをいたします。 次に3点目の、水難、盗難事故防止についてでございますが、今年はいわゆる水泳の期間中におぼれて死亡された人が2名。これはテレビ、新聞でも報道されました。おぼれて救助された方が約150名。けがをした人が12名。迷子が10名。貴重品など盗難件数4件と。そういったデータをいただきました。これも、こういった事件事故も年々に増加していると、こういうことでございました。そこで、関係者の方が強く、これは要望ですけども、見張り台、専門的には監視台と言うんだそうですけども、監視員がついて何かおぼれた人とかあるいはいろんな事件事故を見張りをされているわけでございますけども、それがシーズンになると現在、簡単なパイプで組み立ててその上に上がっておると。これをできれば頑丈なものにひとつ市の方で協力をいただいて2階建ての1坪ぐらいの、大きさは小さくてもええんだけども、頑丈なものをつくっていただき、しかもお客さんの方から行楽客の方から鮮明にその見張り台がわかるようなそういったものをひとつぜひともつくっていただきたいと。市の方も大変厳しい財政状況の中ではございますけども、その点についてのご見解をお伺いいたします。 次に大きな2点目として主要地方道浜田美都線についてお伺いをいたします。 ご承知のようにこの道路は浜田市と弥栄村、美都町を結ぶ幹線道路であり、その沿線の地域住民の通勤通学または病院通いや買い物等の日常の生活道となっております。またその上、山間地域の農業後継者の問題あるいはまた進展する少子高齢化、人口減少等々急激に進む過疎化対策の一環としても極めて重要な位置づけをされていることは私が申すまでもございません。まさに中山間地に生き残りをかけるための命綱とも言えるこの路線の改良促進、早期完成に大きな期待を寄せておるところでございます。 さて、この事業が最初計画発表になった当時の地元の役員の皆さんの記録によりますと、昭和63年12月1日に第1回の説明会が地元住民全員を集めて担当の方から発表がございました。そのとき以来ですけども、それによれば完成は、いわゆる全線開通はこれから10年あるいは12年ぐらい先なんだという青写真、計画が発表になっております。その翌年の、ご承知のように昭和64年は平成元年に改元になっております。以来一貫して平成12年から13年の春には必ず完成すると。このような計画であるということでございました。工事の方も着々と進捗し、地元としても全面的に協力を推進。全線開通のときをそれこそ一日千秋の思いで待ち望んでいたところでございました。しかしながら先般の期成同盟会の席におきまして、残念ながら県側の発表によりますと全線開通の時期を一変して平成15年ないし16年ごろと大幅な延期が示されたわけでございます。半年や1年の延期ならいろんな諸般の経済情勢からいってやむを得ないかもわかりませんが、いずれにしても3年から4年の延期が事実となれば、この路線地域に住む皆さんにとって非常にショックであり心の動揺も非常に大きいものでございます。 ところで我が国の厳しい財政状況の中で公共事業費の削減や見直し等のいろんな問題がある中で長引く景気の低迷の回復策として公共事業費は昨年より増額がされている。また島根県におきましても道路や下水道の整備には全力で取り組み、特に車の不可欠な中山間地域の道路網の整備事業には積極的に予算をつけていくとの方向性も発表になっております。そういった中でいろんな事情がございますけども、質問に入らせていただきます。 1点目として、この美都線の改良事業の大幅な延期についてその理由を明確にお答えをいただきたいと思います。2点目として、この事業費の各年度の事業費の推移とあわせて浜田市も負担をしとるわけですから、浜田市の負担金の割合についてお尋ねをいたしたいと思います。以上の2点でございますが、いずれにいたしましても、先ほども述べましたようにこの路線はいろいろな意味で極めて重要な位置を占めております。地域住民の皆さんは非常に高い関心を持っておられ、本日もお忙しい中あの傍聴席に5名の方が、代表がお見えになっております。そういったことも含めて、宇津市長並びに執行部の皆さんの明快で誠意あるご答弁をいただきますようお願いを申し上げまして、私の壇上からの質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(大屋俊弘君) 市長。 〔市長 宇津徹男君 登壇〕
◎市長(宇津徹男君) 7番佐々木喜久議員のご質問にお答えいたします。 まず1番目の国府海水浴場周辺のごみ問題についてであります。 国府海岸における海水浴客の受け入れに関しましては、例年行政機関と地元の各種団体が連携を密にし国府海水浴場対策連絡協議会を組織し、さまざまな対策を実施しております。特に、水難救助、交通安全、環境衛生、風紀保全の4つの対策については協議会の主要な事業と位置づけております。ご指摘がありましたごみ、風紀、盗難などの問題は個人のマナーやモラルに深くかかわる問題であります。今後モラルの啓発や環境保全についての意識の高揚を図ってまいりたいと思います。 なお、この件につきましては先月29日の浜田女性議会でも強くご指摘があったところであります。佐々木喜久議員さんと同じようなご意見を承ったわけであります。特に広島県側のたくさんの海水浴客のモラルの低下というものに非常に憤りの声があったわけであります。今後広島県に対しても何らかの方途を講じなければいけないと、そのように思っておるところでありまして、速やかに対策を立てたいと思っております。 次に2番目の主要地方道の浜田美都線の改良促進についてであります。浜田美都線の改良事業につきましては、毎年国、県に対する重点要望事項として陳情を行っております。島根県におかれましても県西部の重点整備路線として毎年大幅な予算確保をしていただき、残る内村工区と一の瀬工区の早期完成に向けご努力をいただいているところであります。 一の瀬工区の全線開通予定につきましては平成12年から13年と聞いておりましたが、最近島根県浜田土木建築事務所に伺ったところでは、全線開通は平成10年代の中期ということであります。この理由といたしましては、一の瀬工区の羽原大橋が完成しないと鍋石トンネルに着手できないという技術的な理由によるものであります。地域住民の方々には多大なご協力をいただいておりまして、浜田市といたしましても早期完成を県の方へ要望してまいりますので、ご理解を願いたいと思います。 着工以来の事業費の推移と浜田市の負担金の割合につきましては、担当部長から答弁いたします。 なお、本日は鍋石地区の皆さん方もお見えになっておるようでありまして、本当に申しわけけなく思っております。先ほど佐々木議員がおっしゃいました63年の最初の説明会からもうちょうどことしで10年になるわけであります。ちょうど私も県会議員をしておりまして、ちょうどその年63年の年に例の21世紀の県単道路という制度を澄田知事が立ち上げられました。島根県議会も全面的なバックアップをいたしました。昭和63年度が県単道路費、特別県単道路費で30万円でありました。そして平成元年にそれが50万円80万円となりまして倍々増。平成10年度ことしは約300億円の予算がついております。昭和63年からのこの道路創設以来今日まで約1,000億円の巨費が投ぜられております。 そういう中でこの浜田土木事務所管内、浜田江津を含めた那賀郡6市町村の浜田土木事務所管内でこの県単道路をどこにするかということが大きな問題になりましたが、平成3年私がちょうど議長になりました年でありますが、その年にこの浜田土木管内で最重点路線を浜田美都線にしようということで決定をいただいたわけであります。管内の議員の総意にもよるわけでありますが、いろいろ田所国府線とかいろんな難しい道路がたくさんある中でこの浜田美都線を最重点路線といたしたわけであります。 当初一の瀬工区は現道を拡幅するという工法でいろいろ検討したわけであります。そしてまたバイパス工法も取り入れようということで検討いたしました。ご承知のように、いずれも非常に無理があるということで現在の鍋石トンネルの構想になったわけであります。その鍋石トンネルとても、先ほど言いました羽原大橋という取りつけをつけないとそのトンネルの工事にかかれないとそういうことがあったわけであります。 先般6月の総会で県が正式に平成10年度中盤15年から16年という返事をいたしました。私自身も地元の皆さん方には大変申しわけないと、そのような気持ちでおりました。 しかしながらいろんな経過があります。そういう面で大変申しわけないと思うんですが、いろいろ県も最重点路線として取り組んできて、今日10年かけてあれだけすばらしい実績が上げられた。これも県の努力を多としたいと思っております。そういう意味におきましても、どうか皆さん方におかれましては衝撃を受けられるということはわかりますが、どうかその点はいろいろご理解いただいて、これが平成15年、16年が一年でも早く完成するように、今後浜田市長としても一生懸命県の方に働きかけたいと思いますので、どうかよろしくお願いをしたいと思います。以上でございます。
○議長(大屋俊弘君) 経済部長。
◎経済部長(信田久樹君) 1番目の1点目、海水浴客によるごみ問題対策についてお答えいたします。 今シーズンは国府海水浴場に3か所の臨時ごみステーションを設けております。また、駐車場におきましても3種類のごみ袋を配布するとともに、分別収集について明記した駐車場等案内図をお渡しし協力を呼びかけたところであります。 ご指摘の内容につきましては、来シーズンは広島市にも協力を願って、広島市の広報紙の活用を通じた意識啓発を広域的に取り組んでまいりたいと考えております。 2点目の風紀問題対策でありますが、今シーズンは千畳苑のご協力によりまして、21時に屋外放送により花火の自粛を呼びかけております。また、浜田警察署や高速道路交通警察隊により県境での暴走族の取り締まり強化が図られております。今後も関係機関の連携体制を密にいたしまして、暴走行為の通報体制の確立を図ってまいりたいと思います。 3点目の水難、
盗難事故防止対策についてであります。 国府海水浴場では遊泳海域や危険区域の表示、監視員の配置、救助体制の整備など、水難事故防止に最新の注意を払ってまいりましたが、今シーズンは死亡事故が2件発生し大変痛ましく思っております。水難事故や盗難事故は海水浴客自身の健康上の管理も大きなウエートを占めるため、場内放送、看板、チラシなどの啓発媒体をさらに活用いたしまして、事故管理の徹底による事故防止を呼びかけてまいりたいと考えております。 また、監視台の設置につきましては、今後関係者と協議検討してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 建設部長。
◎建設部長(濱岡靖昭君) 2番目の主要地方道浜田美都線の改良促進についてでございますが、浜田美都線の道路改良工事は熱田工区、内村工区、鍋石工区、一の瀬工区の4工区に分かれておりまして、昭和62年度から着手されました。平成6年度に熱田工区、平成7年度に鍋石工区が完成し、現在は内村工区と一の瀬工区が工事中でございます。 内村工区につきましては、現在内田トンネル、465メートルの工事が進められておりまして、平成12年初めには完成の予定でございます。 また、一の瀬工区につきましては、今年度羽原大橋113メートルの上部工が行われることになっておりまして、これの完成後に鍋石トンネル498メートルの工事に着手されることになっております。 着工以来の事業費の推移でございますが、昭和60年度から平成5年度までに30億3,180万円となっており、平成6年度が9億4,170万円、平成7年度が8億8,000万円、平成8年度は12億5,000万円、平成9年度が17億9,370万円、そして平成10年度が8億5,800万円でございます。 次に、浜田市の県への負担金の割合についてでございますが、特別県単事業につきましては、平成8年度までが10分の1.5、平成9年度が10分の1.25、平成10年度からは10分の1.0となっております。以上でございます。
○議長(大屋俊弘君) 7番佐々木喜久君。
◆7番(佐々木喜久君) 1点目の答弁、大変ありがとうございました。 これといった改善策、決め手はなかなか大変な至難なものと思いますけども、広島県ともよく協力を仰いで、こういった問題が少しでも改善されるようにひとつよろしくお願いをしたいと思います。 来年は浜田市も環境保全条例も制定されるというように聞いておりますけども、その辺も非常に期待をしていきたいと思います。 それに関連して、さっき部長の方から答弁ございました仮ステーションの箇所でございますけども、担当の方から聞きますとベニヤを打って3つぐらいに区切ってあるということでございますけども、これも金仕事ですけども、できれば3種類のかごを明細にわかるような、ちょっと大き目なかごを設置していただけばどんなもんなのかなと、このような私も思っております。と同時に、現在シルバー人材センターの方から清掃作業員として土日月の3日間は2人、あと火曜日から金曜日までの4日間は1人雇っていろいろと清掃作業に携わっておられます。そういったことから今人件費もかかるのでございますけども、これも私の個人的な考えですけども、できればそういった人たちを何かちょっと変わった服を着て、そして巡回パトロールというような形でぐるぐる回ってパトロールをしていただけば多少なりとも減少するんじゃないかなというような私も気持ちがございますが、その点またご検討をいただきたいと思います。いずれにしても、そういった行楽客意識啓発、これをひとつ強力に推進をしていただきたいと思います。 それから、花火の件ですけども、さっきおっしゃったように9時に自粛の放送があるんだそうですけども、現場では問題はそれからなんだそうですね、花火が始まるのは。花火をこれから打てというような、そういった勘違いをされているんかどうか、それは知りませんけども、そういったことで確かにこういった対策も結構だと思いますけども、できればそれを何回か数回、3回とか5回とかやって様子を見ながらそういった対応もしていただきたいと思います。 高齢者の方が今病院で、ノイローゼになって病院に通っているというような痛ましいそういったこともございますので、ひとつよろしくお願いします。 それから、監視台の件。これからいろいろと関係者と検討していくということでございますけども、これこそ本当に人間の命にかかわる非常に重要な課題でございます。どうかぜひとも、できることなら厳しい財政難ではございますけども、来シーズンに間に合うようなひとつ対策を講じていただければ非常に関係者もまた我々も喜ぶところでございます。 次に、美都線の件でございますけども、今部長の方から数字の発表がございました。ちょっと簡単にあれしてみますと、昨年のこの事業費の対比、これは今年は47.8%なんですよ。このほとんどが特別県単、県のそういった県単が非常に落ち込んでいる。去年の9億円からことしは1億円、約8億何ぼ落ち込んどるわけです。これが我々非常に気にかかるところでございまして、どっちにしても半分に満たない総工費、去年と今年の。47.8%、50%にいかないように極端に落ち込み削減されている。ここら辺が非常に我々もまた関係者一同問題にしとるところでございます。なぜこういうふうになるのか、ここら辺ちょっとできればお願い、聞かせていただきたいと思いますけども、先ほど市長のコメントの中にもございましたけども、この路線は最重点路線と決めつけていると、このように決めつけておられながらそれほど落ち込んで、しかも3年、4年が延期される。他の公共事業を見ましても、県の浜田市周辺の箱物をはじめ半年、1年の延期は知りませんけども、ほとんど予定どおり達成されております。にもかかわらずこの事業がなぜこれほど落ち込んでいくのか、遅れていくのか。 羽原大橋の件もございましたけども、もともとこのコースに対する予算、そういったものも初めからわかっとると思いますし、あわせてそういった年次計画あるいはまた完成予定もされておると思いましたが、急に羽原大橋が出てきたわけじゃないと思いますので、そこら辺もひとつもう一度どうしてこういうふうに遅れるんだということを詳しくお願いをしたいと思います。 ちょっと申し遅れましたけども、先ほどの国府海岸のことで、実は水道が仮設、あそこの便所とかいろいろありますけども、あの横の方で水道が折れて上へ物すごい吹いておった、8月2日に。それから、間は私ちょっとのぞかんかったわけですけども、そこを見んかったんで、この間8月の一番最後に行って、まだそれから吹きよるわけですよ。約20日以上経っとってもまだそれが、破損が修理をしてない。そういったことで、この水も恐らくただの水じゃないと思いますし、地元の方に聞いたんですけども、なかなか対応してもらえんということですが、そこら辺もどなたが管理され、だれがそういった水道事業を対応されるんか知りませんけども、そういったことがないようにひとつ時々巡回しながら、また地元のいろんな声も聞きながら対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 だから、今さっきの美都線についてちょっと一言お願いします。
○議長(大屋俊弘君) 建設部長。
◎建設部長(濱岡靖昭君) 平成9年度にご指摘のように17億9,370万円、平成10年度は8億5,800万円といった予算のつけ方で半分に落ちたということでございますが、県では浜田管内の全体の予算枠から各路線ごとの現場の実情に応じて毎年度予算配分されております。当路線は内村工区、一の瀬工区とも橋梁工事やトンネル工事があるため、以前は工事費も増大しておりました。今年度は一の瀬工区の羽原大橋の完成を見ないと次のトンネル工事に物理的に進めないということがございまして、ご指摘のとおり予算的にも下がっております。 いずれにいたしましても、浜田、弥栄、美都に至る重要な幹線道路でございまして、先ほど市長が申されましたように今後も引き続き早期全線開通に向かって県に要望してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
○議長(大屋俊弘君) 7番佐々木喜久君。
◆7番(佐々木喜久君) 最後でございますけども、これといったどうも明快なあれは聞けませんけども、非常に残念ですけども、どっちにしても浜田市も先ほど発表にありましたような負担も支払いをしておるわけですし、出しとるわけですので、ひとつ強力な、一日も早くひとつ全線開通が見られますように、地元住民首を長くして待っておりますので、どうかよろしくお願いをいたしまして私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(大屋俊弘君) この際、暫時休憩いたします。 なお、再開は午後1時30分といたします。 午前11時55分 休憩 午後1時30分 再開
○議長(大屋俊弘君) 会議を再開いたします。 午前中に引き続いて一般質問を行います。14番牛尾昭君。 〔14番 牛尾 昭君 登壇〕
◆14番(牛尾昭君) 失礼いたします。午前中7番議員が一般質問にお立ちになりました。私の後が小川泰昭議員ということで、美川で生まれて育った者が3人続くわけですけれども、私はこの一般質問のテーマの中に中山間地の問題がございまして、ほかの議員さんにはちょっと関係ないかなという点もあるかと思いますが、ひとつしばらくの時間ご清聴をよろしくお願いをいたします。 それでは、既に通告をいたしております順に質問に入りたいと思います。 1番、民族文化のオリンピックの浜田市誘致についてお尋ねをいたします。 西暦2000年に札幌市を主会場に開催される民族芸能のオリンピック、ワールドフォークロリアーダの地方会場の一つに島根県が決定をいたしました。県内の会場地は決まっていませんが、県は松江市の県民会館を中心に10市町村程度で交流公演を予定しているそうであります。平成12年は浜田市にとっては市制施行60周年の節目の年で、全国ハイヤーサミットをはじめ多くのイベントが計画されております。ちょうど先般ハイヤーサミットのプレイベントとして喜納昌吉とチャンプルズの浜田公演が行われました。多くの市民の方のご来場とハイヤー節の踊り連104名が共演をいたしました。沖縄のパワーに影響を受け、踊り連も会場も興奮の連続でした。打ち上げの会場で喜納さんは、昨夜見た石見神楽に感動した。この地方にはすごい文化がある。ぜひこの文化を大事にしてほしいし、自分もこの石見神楽を取り入れたものをつくりたいとおっしゃり、また要請を受ければ平成12年のサミットにも来たいとおっしゃいました。 一方、県は具体的な計画をこれから詰めるそうですが、今のところ県内で約10か国300人の公演を予定しているそうであります。地元民族芸能との交流を通じて県民に国際文化への理解を深める機会を提供するとコメントしています。この際この交流公演の候補地として名乗りを上げ、全国ハイヤーサミットとあわせて開催してはいかがと考えますがご所見をお伺いをいたします。 大きい2番、ふるさと自然塾の誘致についてお尋ねをいたします。 環境庁は中山間地域の廃校や廃屋を利用し、自然体験の拠点となるふるさと自然塾づくりに取り組む方針を決めました。自然の中での生活を通じた環境学習を進めるとともに、過疎化が深刻な中山間地域の活性化にもつなげるねらいであります。 1999年度予算の概算要求に10億円を盛り込み、補助事業として全国10か所に設置する予定で、対象地域は今後自治体の要請を受けて選ぶそうであります。環境庁は子供から中高年齢層までの幅広い層が、自然に触れながら生態系などについて理解するための学習拠点整備を進めているが、これまでは国立国定公園内の直営施設に限られていた。この自然塾は人里に近い里山に設置し、市町村が運営するというものであります。メニューは廃校を講義室などに改装するほか、キャンプ場、コテージなどの宿泊施設や観察施設を整備。地元の人が先生になり自然と調和した生活のあり方を学んだり、山菜とりや植林、手工芸品づくりなどの体験もできるというものであります。 運営方法や学習カリキュラムづくりは環境庁や民間の自然体験学校が支援するが、伝統文化を取り入れるなど地域の独自性を生かすというものであります。現在浜田市において学校統合のあおりでその地域が非常に寂れてしまったところがあります。それはかつて美川東小学校の校区であった地域であります。近年、数少ない青年層が中心になってじげおこしのイベントを行っておられますが、周辺の援助がないととても実現しない状況にあります。その地域の若者の悩みもここ十数年聞いてまいりました。何かの事業がこの地域に持ち込めればと、私自身日夜悩んでまいりましたが、このふるさと自然塾の事業こそがこの地域にぴったりの活性化だと考えます。市長のご所見をお伺いいたします。 大きい3番の安全で安心な市民生活についてお尋ねをしてみたいと思います。 つい五、六年前までは日本は世界一安全で治安のよい国だと言われておりました。ところが、この夏の我が浜田高校のさわやかな活躍風景とは別次元の風景が我々の目の前に横たわっています。続発する一連の毒薬犯罪事件、事件の風化を背景にした大量毒殺教団オウム真理教の活発な活動、我々の日常生活の回りに反乱している
環境ホルモン、そして朝鮮民主主義人民共和国によるミサイルの脅威であります。こういうときこそその国の政治がしっかりしていなければいけないという気持ちでいっぱいです。 それでは順次質問に入ります。朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射に対する浜田市の対応についてお尋ねをいたします。 防衛庁や日米関係筋などの情報によると、8月31日午後正午過ぎ共和国から弾道ミサイル1発が発射された。ミサイルは2段式と見られ、先端部分は日本本土を飛び越え、青森県沖の太平洋上の航海上に達したという。ミサイルの一部は能登半島北西約500キロの日本海上に落下した。共和国は95年3月ノドン1号の試射を行っているが、今回のミサイルは新型のテポドンの可能性もあり、これが完成したとなると射程約1,500キロ以上で、ほぼ日本全域、中国、ロシアの一部まで射程に入るため、北東アジア地域の安全保障に重大な影響を与えるのは必至であります。 さて、県内最大の漁業基地を抱える浜田市の市長として、この問題についてどのような対処をお考えなのかご所見をお伺いしたいと思います。 2、連続毒物事件に対する浜田市の対応についてお尋ねをいたします。 和歌山市の毒物カレー事件に端を発し、続いて新潟の事件、長野のスーパー缶入り毒茶事件など、世界一安全だと言われる日本神話に陰りが出てきています。特に無差別毒飲料など非常に卑劣な行為であります。市民の安全確保が重要と思いますが、浜田市当局はどのような対策を講じておられるのか。また、当市における毒物の救急体制についてはどのようになっているのかご所見をお伺いをいたします。 3番、オウム真理教の浜田市における動向についてお尋ねをいたします。 なりを潜めているオウム真理教がまたぞろ動き出しているようであります。埼玉県ではダミーを使い競売施設の購入などをしているようで、確認できるオウム関連の施設は関東地方を中心に三十数か所に上ぼっているそうであります。連続毒物事件との関連は今のところないようでありますが、非常に心配いたしております。オウム真理教の浜田市における動向についてどのようになっているのかお尋ねをいたします。 4番、学校給食における
ポリカーボネート食器の使用について質問通告を実はいたしておりますが、午前中4番議員に対する答弁がございましたので、私の前段の質問に対する答弁は結構でございます。4番議員に対する答弁の中についてここで質問をさせていただきたいと思います。 先ほどの答弁の中でも部長さんがおっしゃるには、厚生省のちゃんとした見解が出てないと。もしそういう通達が出るんであれば、それについて担当課で検討したいというふうにおっしゃっておりました。もっともな話だと思いますが、文部省は現状では健康などへの影響がはっきりしないということで中止という指導をする考えはないというふうに言っておりますが、しかし来年度から調査をしたいと。文部省の4年前の調査によると、全国の給食を行っている小学校、中学校のパーセンテージ、これはPC食器が4年前は16.8%、今回の調査で40.1%、さらに県内では広瀬町と温泉津町が切り替えをしたと。湖陵町、柿木村が予定というふうになっております。それから、通産省のコメントをちょっと抜粋しますと、通産の環境関連行政施設はその方向を転換をした。転換した方向は疑わしきは監視規制するというような方向になっているようであります。 それから、環境庁の方は排出許容量を行政が定めることなどを内容としたより規制色の強い制度の導入を主張して、新法制定の必要性を訴えているというようなことでございます。これらのことを総合的に判断をしますと、やはり通達があって考えるというのではなくて、その前にやはり疑わしきは何とかと申しますが、その辺の姿勢をあってから考えるというんではなくて、積極的に担当部局としてこの問題について対処するということが必要ではないかと思いますが、その辺についてご所見をお尋ねしたいと思います。以上、壇上からの質問を終わります。どうぞよろしくお願いします。
○議長(大屋俊弘君) 市長。 〔市長 宇津徹男君 登壇〕
◎市長(宇津徹男君) 14番牛尾昭議員のご質問にお答えいたします。 1番目の民族文化のオリンピックと言われておりますワールドフォークロリアーダの浜田市誘致でございます。 地域住民に世界各国の民族芸能と触れ合う場を提供することは、国際文化への理解を深める点で非常に有意義なことであると考えております。今後、島根県からも情報をいただきながら、市制60周年記念事業の一環としてワールドフォークロリアーダの地方公演の誘致が可能かどうか検討してまいりたいと思っております。 また、全国ハイヤサミットの開催につきましては、浜っ子ハイヤを育てる会を中心とした市民の盛り上がりが不可欠であります。そうした意味から、先日開催されました喜納昌吉コンサートにおいて、沖縄民謡と浜っ子ハイヤ節のジョイントが大成功し、市民の皆さんに踊りを楽しむというハイヤの本質に触れていただけたことは大きな成果であったと考えております。平成12年の開催につきましては、今後関係者と十分協議してまいりたいと思います。 2番目のふるさと自然塾の誘致についてであります。 今日の環境問題の中で、地球温暖化や廃棄物の増大等、地球的規模での環境破壊が問題となっております。こうした問題について子供のころから自然環境を守っていくことを体験的に学習し、自然の大切さを学ぶことが特に重要であると考えております。 ご指摘のふるさと自然塾につきましては、環境庁が中山間地域で廃校になった校舎や廃屋を自然体験活動の拠点施設として整備し、自然との触れ合いを通じて環境と共生する大切さを学んでもらうとともに、中山間地域の振興に向けて都市との交流を促進していくことを目的とした事業であります。来年度事業として全国で10か所程度を想定し、概算要求されているものであります。 浜田市といたしましても、県とも連携を取りながら詳しい内容を把握した上で内部協議を行い検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 3番目の安全で安心な市民生活につきましては、現在の急激な社会状況の変化の中で、予測もしなかったような反社会的な重大事件が多発しており、市民生活を守っていく立場として憂慮しております。 そこで、1点目の朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射に対する対応でございます。ご指摘のように、北朝鮮とは距離的にも近い上に、県内最大の漁業基地を抱える浜田市にとりましても、今回の事件、もしミサイルが発射されているということが本当でありましたらならば、絶対に容認できない重大な問題であると認識いたしております。 本日の新聞の報道等によりますと、アメリカの国防省をはじめ当初のミサイル発射説を否定しまして、人工衛星の打ち上げとの結論が出たようでありますが、引き続きこの結論の状況を注意深く見守らなければならないと思います。そして同時に、引き続き北朝鮮の動向に十分な注意を払いながら、国や県の対応とともに、浜田市も今後の活動を対処していきたいと考えております。 2点目の連続毒物事件に対する対応でありますが、和歌山市のカレーの毒物混入事件に端を発して、連続で罪のない人を巻き込んだ無差別殺人が行われたことに対して犯人への憤りを感じずにはいられません。この類似事件が各地で連鎖的に発生しているという事実を踏まえ、こういった毒物事件がいつ浜田市で発生するかわからないという心構えを持つことが必要であると考えます。 現在、毒物、劇物混入等に対する食品の安全確保につきましては、食品販売店の監視等に当たり、食品の包装の異常についても監視するなど、万全の体制を整えるよう国から県を通じて各健康福祉センターあてに通知がなされて対応いただいております。 ご質問のように、市民の安全を確保し救急体制を整えるためには、日ごろからの啓発活動とともに、事件発生時における市民への緊急かつ正確な周知とその対応が不可欠であります。そのためにも保健所、消防、警察、医療機関等関係機関との連携と協力を積極的に図ってまいりたいと思います。 3点目のオウム真理教の動向につきましても、この事件が世界でもまれに見る重大な悪質な事件であったばかりか、その無差別的殺人の手法が日本社会に与えた影響は大きく、その後の動向については注目をいたしておるところであります。 ご質問のように、オウム真理教がまたぞろ活発な活動を再開しているとの情報を聞いておりますが、事件再発の心配をいたしております。浜田市においては、警察からの情報では現在のところその動きはないと聞いております。引き続き警察と連携を取り、その動向についての情報収集を図りながら対応してまいります。 4番目の学校給食における
ポリカーボネート食器の使用については、担当部長から答弁いたします。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 教育部長。
◎教育部長(宅間雅照君) 14番議員さんの質問にお答えをいたします。 当初いただきました質問では、現状認識と将来計画ということでございましたけれども、取り組みについてということでございます。今までの取り組みから今後について多少お話をさせていただきたいと思います。 去る8月末ですけれども、私ども島根県に対しまして
ポリカーボネート製食器の検査について依頼をいたしました。現在、厚生省の関係部会では
ビスフェノールAの許容摂取量から人間の健康に影響を与えるとのいかなる結論をも引き出すものではないとの判断をされているが、改めて島根県下の学校給食の実施をしている自治体の一部に
ポリカーボネート製の食器を使っている該当施設の食器について
ビスフェノールAの溶出検を実施をしていただきたいと依頼をしたところであります。先日この回答が参りました。4番議員さんのご指摘にございました実は本省の方でも調査をするようであります。これによりますと、厚生省の方では平成10年度補正予算におきまして、
ポリカーボネート食器などからの
ビスフェノールAなどに関する調査研究をする予定とのことであります。 また、文部省では来年度学校給食で実際に使用されている
ポリカーボネート製食器について、食品衛生法上の批准に基づいた
ビスフェノールA溶出試験を実施するための予算要求をしているとのことであります。 私ども浜田市教育委員会としましては、これらの結果を待ちたいと思いますけれども、これとは別に食器の材質の比較検討を進めてみたい、今から対処したいというふうに考えております。 それから、これはつい先ほど横浜市からの情報でありますが、神奈川新聞の情報によりますと、それによりますと学校給食で広く使用されております
ポリカーボネート製食器の安全性を調査している横浜市教育委員会は、人体に悪影響があるとして危惧されている
環境ホルモンの一つである
ビスフェノールAの溶出検の結果を公表いたしております。これは横浜市の教育委員会が独自に民間に依頼をして調査をしたものであります。 この試験は教育委員会が本年の5月に設置をしました専門家から成ります学校給食用食器調査委員会が民間の調査機関に委託をしたものでありまして、試験の内容は食品衛生法上に基づく溶出濃度のほかに、実際に80度前後に温めたスープを注ぐなど実態に近い条件のもとに、またオリーブオイル等それぞれの食器に注ぎまして30分間放置をした後に測定をしたと、こういった独自の項目を追加したのが特徴でございまして、給食の使用実態により近づけた試験を行ったということであるようであります。 また、これに使用しました対象の食器は、製造元の異なる3つの新品と使用年数がそれぞれ1年、2年、3年たったものを使っております。結果におきましてはエタノールなどの測定の溶剤を注ぎ入れる食品衛生法の4項目では最大限1.0ppbの濃度が検出をされたというものでありますが、いずれも溶出基準値2,500ppb以下であったと。一方、独自項目ではすべての条件とすべての食器では未検出であったと、こういうふうに報告されております。 また、調査をされました委員長であります猿田神奈川大学名誉教授の発言はこうなっております。「
環境ホルモンに関してはまだ基礎研究が不十分な面が多々ある。しかしながら、現段階では学校給食で使用するという条件下で適正な使用を守れば当面使用中止などの処置は必要がないと考えている」というお話がございます。 いずれにしましても、4番議員さんにもお答えを申し上げましたように、本省の調査結果などを待ちながら対応を考えてまいりたいと。一方、独自に先ほど申し上げました材質の比較検討を開始をしたいということであります。よろしくお願いいたします。
○議長(大屋俊弘君) 14番牛尾昭君。
◆14番(牛尾昭君) 再質問いたします。 1番の民族文化のオリンピック、ワールドフォークロリアーダについて、ぜひ平成12年いけるかどうか検討してみたいというようなことで、前向きなご答弁をいただいたということでまずお礼を申し上げたいと思います。 この夏、浜っ子夏祭りを実は今までと場所を変えてやりました。全然市場の屋根のない見通しのいいすごく開放感のある空間で祭りは行われました。主催者発表によると5万人というようなことでございました。その中で石見神楽ありハイヤあり花火があり、今までにないこんな開放的な祭りはあっただろうかというようなことで、祭りを後ろで支える者の一人としてすごく感激をいたしました。 このフォークロリアーダについては、主開催地が札幌市ということで、先般札幌市に行ってまいりまして、企業局の方でいろんなお話をさせていただきました。札幌の方もこれからも立ち上げるの大変なんだというような話もおっしゃっておりましたが、地方大会は、主体会は7月上旬、中旬ですか、地方大会が大体7月下旬というようなことで、地方大会の分会場は大体8月上旬だというようなお話もございました。そうしますと、一つの考え方なんですれけども、平成12年の例えばハイヤサミット、浜っ子夏祭り、それにフォークロリアーダ、一つの8月上旬という一定の期間の中で一つの描きができるんじゃないかなというふうな個人的な見解を持っております。 いずれにしましても、この民族伝統文化の参加国というのはユネスコの傘下にあるわけですけども、世界70か国ということで随分多くの国が参加するわけですけれども、ぜひこれだけの大きいイベントを組むということになると、やはり平成10年度ぐらいから準備委員会を立ち上げる必要があると私思っております。 検討ということで、まだその準備委員会についてもこれから検討というようなことを恐らくおっしゃるとは思うんですが、これだけの大きいイベントとなると、私6月議会でも申し上げましたが、平成11年、来年の浜田港開港100周年の事業もそうですけれども、特に平成12年は事業が多くございますので、やはり総合プロデュースを今からしなきゃいけないということで、このことのみかかわらず、全体的なそういうイベントの準備委員会の立ち上げを早々に行われるべきだと考えますが、これについてご答弁があればお願いをいたします。 それから、2番目のふるさと自然塾の誘致についてであります。これから国とも県とも相談をしながら検討をしていただくということで、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 この美川東小学校の校区というのは、鍋石、檪田原、羽原といいますか、その辺一帯なんですけれども、7番議員のお話でもあった、やはり主要地方道美都線沿線がやはり開通することによって、さらにこの地域にもスポットが当たるというふうに考えております。 この地域の埋もれた財産は、平成8年の浜田市の観光総合ビジョンの中でも策定をいたしましたが、石南峡という非常な名勝がございます。それから、この地は周布川発電ということでは、福沢桃助がこの地に足を運んで、ここで水力発電を起こそうということを仕掛けをしております。それから、皆さんご承知の方は少ないと思いますけれども、浜田市で一番高い山仙現山と言いますけども、これはこのエリアにあるんですね。この環境庁のそういった事業の範疇にぴったりまさしく当てはまるのはこの地域ではないかと私思っております。さらに言うならば、これは文部省の関係なんですけれども、文部省の来年度からの整備事業を長期体験村30か所、これはある意味では今子供わんぱく何とかですか、やっておられます。ああいうものとつながる部分もあると思うんですが。それからもう一つは、水辺、自然と触れ合う子供の水辺と言うんですかね、これを建設省や環境庁とともに全国5,000か所登録というふうに載っておるわけですけれども、できればこういった省庁をわたるビジョンと一緒にリンクさせながらこの地域にぜひスポットを当てていただきたいと思っております。これはこれからのことですので、概算要求自体のビジョンについてあれこれこれ以上言いませんけれども、その地域にぜひスポットを当てていただくようにご検討をいただくようにお願いをいたします。 それから、3番の安全で安心な市民生活についてですけれども、共和国のミサイル発射に対するコメント、先ほど市長おっしゃいましたように夕べからそういった報道がなされております。どうもテポドンの上に衛星を乗っけて軌道に乗っけようとしたけど失敗をしたんだというようなことでございましたが、当初からのいろんな報道を聞いてますと、地方議会でこういうレベルの論議をしてもどうかなあと思いますけれども、やはり我々が勝手にミサイル撃つのは我々の勝手だと、日本がそれに干渉するのはもってのほかだというようなコメントも、それが正確なコメントかどうかは知りませんけどもそういう報道もなされておりまして、我々日朝議連に属しておるメンバーにしてもやはり水害のときはああして義援金送らせていただいたりとか、やはりそういう近くて遠い国ではありますがそういった人道的支援をしている者にとっては、こういう一方的な行動っていうのは何とも情けないなあというような気がいたしておりました。この問題については韓国もアメリカも中国も静観をすると。やはり人道的支援をしながら共和国がこの北東アジアの中で共和国そのものが孤立しないようにというそういう柔軟路線をお取りになるようでありますけれども、私はやはり県内最大の漁業基地の市長さんとして先ほどのようなコメントをおっしゃっていただいたんで、境港の市長はいち早くそういったことを新聞を通じてコメントを発表されましたが、私は新聞を通じてそういうコメントをすることがすべてではないと思っておりますので、引き続き、特三漁港でもありますしそういった観点から北朝鮮に対しては是々非々で言うべきことは言うと。援助することは援助するというようなそうしたスタンスでぜひ臨んでいただきたいと思っております。 それから、2番の連続毒物事件に対する市の対応ですけれども、私も先般生活安全課の方へまいりまして浜田管内の状況について詳しく伺ってまいりました。非常に積極的に大型店なりコンビニ等々動いていただいておって、それなりの対応をしていただいているということで安心をいたしました。ただやはり心配いたしますのは、和歌山の事件でもあったように複合した毒物のそういった中毒の場合、今までそういったことがなかったんでどういうものか検証できないというようなことがあって大変だったんだというような話を聞いておりますが、今おっしゃったような県もしくは健康福祉センターですか、その辺とも連動してということではありますが。これはアメリカの医師が複合中毒についてEメールで指摘をしておったと。しかし末端の国内情報網未整備でそれが伝わらなかったというようなことで、これがもっと早く伝わっていればこの和歌山の事件ももしかしたら死亡者を出さずに済んだかも知れないと。これは終わった後のことですからそういったコメントがどうかわかりませんけれども、そういったこともありますので、現状の地方自治体の能力を超える大きな問題ですのでぜひ県、国と緊密に連絡を取っていただいて、浜田市がこういうことが起こってもすぐに対処できるようなシステムを構築をしていただきたいと思います。 それからオウム真理教については、我々心配しとるのは間もなくオウム真理教の首謀者という方が出所してくると。私はあれだけの毒殺集団ですから当然破防法も含めて抹殺されるんではなかろうかと思っておりましたが、やはり日本は優しい国でして、そうではなくて先ほどからの心配するような状況が今関東地方を中心に起こっているというような現状であります。とにかくそういったものが関東地方だけでこの辺にないからいいというのではなくて、やはり日常からそういったものについては監視をしていくと。市民の安全のためにそういった組織については十分な監視をしていくということが、やはり市民生活の安全性につながるのではないかと思いますので、十分その辺の行動についてこれから警察等々とも連携を取っていただいて十分な体制をつくっていただきたいと思います。 それから大きい4番の学校給食なんですけれども、大変最新の詳しい状況をいただきまして、そういったことで問題はないというふうな部長さんご答弁いただきました。僕は、学者によって説いろいろあるんです。それはそれでいいと思うんですが、やはりこういったことがPの中でいろいろ言われるようになると、やはりそれはそれでちゃんとしたやっぱり僕はけじめをつける必要があるんじゃないかなと思っております。 例えば、日本とヨーロッパの基準は違うんです。ですから、例えば日本のカップめんの話をしますが、日本の規格のカップめんが現行日本で売られている市販のカップめんでヨーロッパで通用するのは1メーカーしかないんです。そのほかのメーカーはヨーロッパ向きは全部向こうの基準にあわせているわけです。向こう、ヨーロッパ仕様ですか。ですからそれはなぜかというと、ヨーロッパの方が厳しいんです。ですから日本の甘い基準の中でオーケーですよと、だから安心ですよという短絡的な判断はやはり僕はちょっと違うんじゃないかなと。ちょっと荒っぽい言い方しますけど思います。 これは千葉県の野田市のこれは根本さんという市長さんなんですけれども、ここはこういうことをおっしゃっているんです。「絶対に安全との確証がない以上児童・生徒の安全を第一に考えて」、これはやめられたんです。野田市は今までポリプロピレンの食器を使っててそれを全部PC食器に替えるということでずうっと、今年度でほぼ終わるというときになってこの問題が発生したと。それを中止してPCが危ないということでまたポリプロピレンですかこれに戻したと。これもすごい僕は決断だなと思ってます。 先般いろんな各地の全国各地の情報を取り寄せましたら、例えば北海道はメラニン樹脂を使っているところが多いんです。メラニン樹脂。鹿児島の方のこれは伊集院町というところですけれどもこれはPC製をやめて強化磁器の食器に替えたと、いうような、その自治体によってその自治体の価値判断でこういうことをやっているわけです。ですから私は、先ほど横浜市の例が出ましたから、それはそれとしてそのことが正しいといえば正しいと思います。 ただ、こういう論議が出てくるさなかですからやはりもう一歩踏み込んだ見解があってもいいんじゃないか。浜田は、この地方は陶器の町ですから、石見焼で。ちょっと鹿児島の分は強化磁器だからちょっと食器が重いそうですがしかしおいしいと、いうようなことで、昨今瓦産業低迷しておりますので思い切ってこの際石見陶器を使った食器を導入してもいいんではなかろうかと思いますが、この辺についてはまた答弁がございましたらお願いいたします。
○議長(大屋俊弘君) 経済部長。
◎経済部長(信田久樹君) 「ワールドフォークロリアーダ」に関連します実行委員会を早く立ち上げたらということですが、まず1つはこの世界の民族文化の祭典というのは96年オランダが多分第1回だと思いますが、第2回が日本の札幌でメーン会場として決まっております。その中で先ほどもお話ございましたが、約七十数か国の団体が招請されるというように伺っておりますし、その7月末にメーン会場での祭典が終えた後8月上旬に地方へ約十か市町村程度分散をしていくというお考えでありまして、島根県におかれましてもそれを受けるというとでほぼ決まっておるようでございます。ただ、島根県でその10か市町村程度を後援事業としたいとおっしゃっていますが、具体的にどの市町村というところまでは決まっておりませんので、市といたしましてもこれからいろんな形で情報を得ながら積極的に動いてまいりたいと思います。 また、浜っ子祭りあるいはハイヤもございますけどもこうした世界の民族文化祭の誘致が浜田市にできた場合、一体的にするということは非常に大きな成果もあろうかと思います。しかしながらこの浜っ子祭りにつきましては、実行委員会があって実行委員会の中に企画委員会も設けております。そうした委員会とも協議をしながら早急に対応等について検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。以上です。
○議長(大屋俊弘君) 教育長。
◎教育長(竹中弘忠君
) ふるさと自然塾の誘致に関連して若干の質問がありましたのでお答えします。 浜田市の教育委員会としましては、学校週五日制を控えておりまして子供たちのふるさと教育あるいは自然教育そういった面に重点を置いて、いろんな事業に取り組んでおるわけであります。現在子供たちにわんぱく道場といった事業を数年前から取り組んで実施しておりますが、こういったことも大いに自然体験学習ということでこれからの幅広い人間づくりに大切な部分ですから大いにそうしたことを取り組んでいきたい。そういう意味でも先ほどありましたふるさと自然塾の誘致の問題もあわせて関係課等連絡を取りながら取り組んでいきたいなというふうに思っております。 次に先ほど部長が答弁しましたPC食器の件でありますけれども、なかなか市として国以上の基準を持ついうのはなかなか至難なところでございます。この給食食器を否定するとすれば、かなりいろんな面での何万種類という分野に波及していくようになります。例えば現在虫歯の方は虫歯治療の充てん材としてビスフェノールそういったものは使われておるわけです。そういったことまでも否定するということになると、なかなかどうかなというような気もしております。どちらにしましても国の判断を待って対応していきたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(大屋俊弘君) 14番牛尾昭君。
◆14番(牛尾昭君) 最後にしたいと思います。 この民族文化のオリンピックというのは、僕は一つの大きなチャンスだと思うんです。例えば先ほど冒頭で申し上げました喜納昌吉さんが石見神楽に出会ってショックを受けたと。こんなすごいものがこの地方にあるのかと。ということでいろいろお話伺いますと、彼自身が創作活動の中で一つの壁に当たっていたと。その壁を揺るがして壊してくれるものがこれであるということで、のめり込みそうだというようなことをおっしゃっておりました。そういうすごいものを持ってます。石見神楽は過去世界各国行って公演をしていただいていて、その地区その地区ですごい評価を受けているんです。でも私はそうではなくてこういった世界の伝統オリンピックというような機会を得て、この石見地方から世界に、例えば石見神楽を発信するとかハイヤを発信するとかいろんなことがあると思うんです。やはりこの地から、ちょうど平成10年11年はこの西石見地区は神楽をコンセプトで県も一生懸命観光キャンペーンをやっていただいてます。この石見の地から世界に向けて情報を発信するのはやはり石見神楽ではなかろうかと思っておりますので、ぜひ。こういうことはきょう午前中4番議員の質問の中に
中心市街地活性化法というのもございました。 これは発表されたときは既に松江、出雲は決まってたんです。それを聞いたときに浜田が慌てて準備しようと思っても既に松江、出雲は先行していると。情報の不足があったと思います。ですから、今後、こういった大きなイベントについてはそういった県内の中でも競争があると思うんですけれども、そういった他の市に負けないように。しっかり情報をキャッチして、この我々のすばらしい財産、石見神楽を世界に発信するチャンスはここしかないと私考えておりますので、担当部長が答えられるんでこれ以上私は質問しませんけれども、ぜひ準備委員会を早々に立ち上げていただきたいと思います。 それから、ふるさと自然塾。これも同じことが言えると思うんですけれども。こういう情報が出ていると。やはりこの情報に食いつこうと思うとやっぱりそれなりの準備が必要だと思うんです。前向きの検討をしようといってもどの程度検討するかということもあると思いますし。ですからやはりこの浜田市のエリアの中でこの地をなんとかしたいというそういった気持ちをぜひ正面から受けとめていただいて、ぜひこの事業にのっかるように引き続き努力をしていただきたいと思います。 それから学校給食の問題ですけれども。食器を替えるということになると随分予算もかかります。大変頭の痛いことだろうと思いますが、やはりいずれにしても、かってエイズ問題のときに厚生省の何とかという大臣が謝罪をいたしました。それまではそうではなかった。そういうことも事例としてあるわけです。やはりぜひ万全を期していただいて。やはり千葉県の野田市の議長さん言われとった、市長さんですか、学童の安全が第一だと。とにかくそれしかないんだと。これはすごく重たいと思うんです。しっかり受けとめていただいて今後検討していただきたいと思います。以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(大屋俊弘君) 16番小川泰昭君。 〔16番 小川泰昭君 登壇〕
◆16番(小川泰昭君) 通告しております2点にわたりまして、項目を絞り簡潔に質問申し上げたいと思います。明快なるご答弁をお願いしたいと思います。 まず第1点、浜田市における地籍調査の推進について伺いたいと思います。近年土地の有効利用と土地に関する施策の総合的かつ合理的な実施が求められるなど、土地政策をめぐる環境は大きな転換期を迎えております。公共事業の遂行とりわけインフラ整備に当たっては事業用地の取得が必要不可欠であり、最も基本的な部分を占めていると言っても過言ではありません。しかしながら取得した事業用地と公図等の未整合等により未登記土地の問題が生じており、全国的に深刻な問題であることから平成2年度からスタートしました第4次国土調査十か年計画も終盤を迎え、県としてもさらなる推進が図られていると聞いております。 浜田市においても旧国府町を除いては、明治政府が行った地租改正に伴う土地調査の成果をそのまま受け継いでいるもので、形状等はほとんど実態にあわず境界紛争や都市計画街路港町瀬戸ケ島線に見られるようにミニ国調をしなければ事業が遂行できない地域も発生しており、今後の事業推進ひいては地域の発展に影響を与えかねない状況にあります。一方、権利保護や不在地主の増加に伴い、登記関係事務についてはますます厳しくなることも予想されております。浜田市におきましても再三議会で取り上げられています、市道や林道等未登記解消問題の解決や市民の財産管理の面からも地籍調査事業は緊急不可欠であると考えますが、市長のご所見を伺います。 あわせて地籍調査を行っていないがゆえに発生している弊害、問題点を各部署ごとにお聞かせください。またそれらに対する今後の対応と地籍調査事業についての概要をお聞かせ願いたいと思います。 2点目の美川─三階間の連絡道についてでありますが、この問題につきましては平成4年12月議会を含め数回にわたり一般質疑を通じてただしてまいりました。この路線は両地域のみならず浜田市奥部の一体化の立場から多くの関係者の長い間の懸案事項であります。当初は林道で検討がなされていたと聞いております。その後昭和63年から平成5年にかけて推進されました新農業構造改善事業の中で、三階、美川、西村をエリアとする西条柿の振興を図るために三階─美川間の連絡道の構想ができました。しかし、車の大型化、予算額等の理由により、より高規格の道路が必要との判断で計画を発展的に取り下げた経緯があります。その後小山農免道との整合を図りながら農道事業で着手したいとのことで現在に至っております。 その後の経過、現状をどのようにとらえておられるのか、市長の基本的なお考えを伺います。中山間地域対策、浜田市の奥部の一体化、経済効率の面から期待と必要度の高いこの路線の早期実現に向けて、今後の取り組みをお聞かせ願いたいと思います。以上、質問に対しまして核心に沿った明快で誠意のあるご答弁をお願いし、この場での質問を終わります。
○議長(大屋俊弘君) 市長。 〔市長 宇津徹男君 登壇〕
◎市長(宇津徹男君) 16番小川泰昭議員のご質問にお答えいたします。 まず最初の浜田市における地籍調査の推進についてであります。地籍調査は国土調査法に基づき一筆ごとの土地についてその所有者、地番及び地目の調査並びに境界及び地籍の測量を行うもので、その成果がもたらす情報は公共事業に伴う用地取得の円滑化、固定資産税の課税の適正化、土地の権利の明確化や境界をめぐるトラブルの防止など、行政を推進する上で大きな効果をもたらすものと認識しております。 浜田市では、ご指摘のように、旧国府町地区が昭和29年から着手され昭和46年に完了しておりますが、他の地区は未調査になっております。今年度県事業の港町瀬戸ケ島線の改良工事の用地登記ができない状況から、港町の一部、瀬戸ケ島町の一部区域において地籍調査を行うことといたしており、今後は年次計画を立て地籍調査事業に取り組んでまいりたいと考えております。 各部署において発生している問題点につきましては、担当部長から答弁いたします。 次に2番目の美川─三階間の連絡道についてであります。これは昭和63年から実施いたしました新農業構造改善事業において、連絡道として計画されていたことは認識いたしております。将来的には三階地区と美川地区の連絡道として周辺地域の活性化に欠かせない道路であることも事実であります。今後は林道としての開設が可能であるかどうか、関係機関と協議し早期実現に向け努力してまいります。現在浜田市では平成10年から平成14年までの財政再建計画を樹立しており、諸事業を実施しておりますので、その計画との整合性を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。以上です。